家庭用電気製品(冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、洗濯機など)と、照明、ルームエアコンおよび人間感知センサーや温度センサーなど制御機器・モニターをネットワークやインターネットを通して外部とも結び、家電製品を有効かつ安全に稼動させるシステム。つまり、台所や風呂場で個別に処理していた家電製品をネットワークで結ぶことにより、プログラムまたは自動処理を可能にできる家電製品のこと、また、中心となるホームオートメーションのことをいう。これら家庭用電気製品は白いボディカラーが定番であることから「白ものネット家電」、あるいは「ネットワーク家電」ともよばれる。制御信号のデータを中心に構築するため、低速ネットで十分、つまり電灯線に無線と赤外線を加えればすむので、回線の新設は不要で既設住宅にも適応できる。
1997年(平成9)より東芝、日立製作所、三菱電機、松下電器産業(現パナソニック)が中心となって標準化、普及が進められてきたエコーネットがその嚆矢(こうし)といえる。エコーネット対応の家電製品へと買い換えていくうちに、自然に家庭内にネットワークが構築され、さらに、全体をコントロールする制御装置を追加すればシステムが完成するというものである。エコーネットを、通信回線で電力会社やガス会社、警備会社、医療機関と結べば、省エネルギー、セキュリティ、ヘルスケアなどのサービスも受けられる。エコーネットに対応したエアコン、照明、こたつなどは、人間感知センサーにより、消し忘れた電源が自動的に切られる。
ネット家電には、高齢者に負担をかけないよう、つなげば動くという安直さと、マンションなどへは体だけ引っ越せばすむという利便性が望まれている。後者では備え付けた家電品をレンタルで借り受け、コンテンツ提供会社、サービス提供会社、電力会社とインターネットで結び、月決めなどで料金を支払うことが考えられている。
[岩田倫典]
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