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ネフェルテム ネフェルテムNefertem

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ネフェルテム
Nefertem

エジプト神話の神。エジプトでは比較的新しい神で,第 22王朝 (前 950~730) 以来のものらしい。「青年アツム」を意味する名で,初めヘリオポリスのアツムの化身として,夜明けに太陽の夜の隠れ家であるはすから生れた。作物の生育を守る神でもある。本来は下部エジプト起源の神で,父は鍛冶神フター,母はライオンの頭をもつ火の神セクメト。学問の神インポテフが彼に代るまで父母とともにメンフィス最古の三体一座をなした。湾曲した刀を持つ男の形あるいは頭に白蓮の花を載せてうずくまるライオンの上に立つ男の形をとる。

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百科事典マイペディアの解説

ネフェルテム

古代エジプトの神。父プタハ,母セクメトとともにメンフィスの三柱神群をなす。蓮,香油をつかさどり,蓮花を戴く男性として表される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ネフェルテム
ねふぇるてむ
Nefertem

エジプト神話の神。古代エジプトの一時期の首都メンフィス(ギリシア名。エジプト名はメン・ネフェルトで「美しさは永続」の意)の三守護神の一つである。他の二神は主神プタハとセクメト(あるいはセヘト。ライオンの姿をした女神)で、ネフェルテムはこの二神の子とされる。『死者の書』では死者を裁く42の陪審神に属し、死者が「オシリスの国」(彼岸(ひがん))へ入るのを許可する役目をもっていた。その名は「美しさは完全」を意味し、頭上にハスの花をのせた姿で表された。[矢島文夫]

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世界大百科事典内のネフェルテムの言及

【セクメト】より

…古代エジプトのライオンの姿をした女神。プタハの配偶神,蓮の神ネフェルテムNefertemの母で,メンフィスの三柱神の一人。後にムートおよびバステートBastet(ライオンあるいは猫の姿の女神)と同一視され,カルナックのムート神殿ではアメンヘテプ3世によるセン緑岩の座像が数多く発見されている。…

※「ネフェルテム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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