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ノベチェント Novecento

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ノベチェント
Novecento

イタリアの文芸雑誌。「20世紀」の意。季刊。 1926年にローマでボンテンペッリマラパルテが創刊。初めはすべてフランス語の作品で埋められ,サブタイトルもフランス語で"Cahiers d'Italie et Europe" (イタリア・ヨーロッパ誌) と記されていた。 28年7月から 29年6月までは月刊となり,編集委員にゴメス・デ・ラ・セルナ,ジョイス,エレンブルグらも加わった。象徴主義,表現主義,ダダ,シュルレアリスムなど,ヨーロッパの前衛運動を意欲的に紹介しながら,「ノベチェンティズモ (20世紀主義) 」もしくは「魔法のリアリズム」を唱えたが,なによりもイタリア文学をヨーロッパ文学全体に結びつけ,地方主義の偏狭さから抜け出させた功績は大きい。

ノベチェント
Novecento

美術用語。 1922年にミラノで結成されたイタリアの具象美術家集団の名称。ノベチェントはイタリア語で「20世紀」を意味する語。この運動はイタリア 20世紀派とも呼ばれ,「偉大なイタリアの過去への復帰」を目指し,26年結成のファシズムと結びついた。中心メンバーは画家の C.カルラ,O.ロザイ,F.カソラーティ,M.カンピリ,彫刻家の A.マルティーニ,M.マリーニなど。 1930年代にはこのグループに対抗してさまざまの非具象画家グループが結成された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ノベチェント
のべちぇんと
Novecento

イタリアの文学雑誌。「1900年代」の意。1926年、M・ボンテンペッリとC・マラパルテによってローマで創刊された。初めの2年間はフランス語、あとは29年6月の廃刊までイタリア語で発行された。編集顧問にはJ・ジョイスやエレンブルグの名がみえることからもわかるように、同時代のヨーロッパの文学的営為に門戸を開くことによって、イタリア文化の地方性からの脱皮を目ざした。マラパルテは27年に編集から抜け、「魔術的レアリズム」を唱えるボンテンペッリが同誌を主導した。印象主義、ダダイスム、シュルレアリスムなどの時代思潮を紹介し、M・ジャコブ、V・ウルフ、D・H・ローレンスらが寄稿者に名を連ねた。またモラービア、アルバーロらイタリアの新進作家を数多く輩出させた功績も見落とせない。[古賀弘人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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