ノートブック型パーソナルコンピュータ(パソコン)。ノートPCともいう。ノートパソコンは和製英語であり、英語では単にラップトップlap top(膝(ひざ)の上)またはラップトップコンピュータlap top computerとよばれるが、この呼び名は日本ではあまり使われていない。かつてはブック型パソコンという名称も使われていた。また、ノートパソコンより小型のものをハンドヘルドコンピュータとよぶこともある。厳密な定義はないが、二つ折りにできて、開くと片面がディスプレー、もう片面がキーボードになっている構造で、閉じた状態での大きさがB5~B4判程度である。機能としては、単体で完結しているオールインワンタイプで、バッテリー駆動が可能な、移動先でも使えるパソコンをさす。
持ち運びできる、スペースを取らない、周辺機器の接続などの手間がいらないなどのメリットがある反面、据え置き型のデスクトップ型パソコンよりも機能的な制限があり、メモリーの増設やハードディスクドライブの交換といったカスタマイズがむずかしいなどのデメリットもある。しかし、性能の向上と低価格化により、デスクトップ型パソコンの代替として使われることが多くなっている。
世界的に認知された最初のノートパソコンは、1989年(平成1)発売の東芝のダイナブック(DynaBook)のJ-3100SSである。A4ファイルサイズ、2.7キログラム、2.5時間のバッテリー駆動を実現し、標準価格19万8000円で発売された。ダイナブックという名称は、パロアルト研究所のアラン・ケイAlan Kay(1940― )が「理想のパーソナルコンピュータ」を提唱した「ダイナブック構想」を意識してつけられたが、直接的な関係はない。
なお、B5サイズ以下の小型ノートパソコンを、サブノート、ネットブック、ネットノート、ミニノートなどとよぶこともある。また、インテル社が提唱しているノートパソコンのカテゴリーの一つに、ウルトラブックがある。
[編集部]
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