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ハサミムシ

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百科事典マイペディアの解説

ハサミムシ

ハサミムシ目(革翅(かくし)目)に属する昆虫の総称。前翅が短く,後翅は前翅の下に細かくたたみこまれ,腹端にはさみがある。全世界に約1900種あり,日本からは約20種が知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハサミムシ
はさみむし / 鋏虫
[学]Anisolabis maritima

昆虫綱ハサミムシオオハサミムシ科に属する昆虫。無翅(むし)のハサミムシで、体長20ミリメートル前後の、黒褐色でつやつやした虫。脚(あし)は黄褐色をしている。平地や海岸のごみの下などに普通にみられ、世界共通種である。体は長く、後方でやや広がり、最終腹節でもっとも幅広くなる。腹端にある尾鋏(びきょう)は雄で太く、左片は半円状、右片はより強く曲がっていて、左右が不相称になっている。一方、雌の尾鋏は左右相称で、弱く内方にカーブするものの直線的で、その先は鋭くとがる。本州(北方と山地を除く)、四国、九州、熱帯各地に分布。成虫は春から夏にかけてみられる。
 ハサミムシ目Dermapteraは革翅(かくし)類(目)ともよばれ、英名はearwigである。不完全変態をする昆虫のうちの直翅系に属する一群で、細長い体は背腹に扁平(へんぺい)で、腹端に尾角が硬化変形してできた鋏(はさみ)またはやっとこ状の突起物尾鋏をもち、これがこの虫の名前のいわれとなっている。おおむね黒褐色の体色をしており、頭部は平たいクリの実形で、口はかむ型、触角は糸状、複眼はよく発達しているが、単眼はない。前胸背板は亜四角形で、頭部をやや上回る大きさ。前翅は非常に短く、革質化し、これを革翅とよぶ。前翅の翅脈は不明瞭(ふめいりょう)。後翅は前翅に折り畳まれて収められているが、広げると半円状となり、放射状に並んだ翅脈は、一見、扇子を思わせる。完全無翅の種もしばしばみられる。脚は短い歩行肢で、3対とも同様な形態をしている。(ふせつ)は3節。尾鋏は無節で、その形状は変化に富んでいるので、不十分ながら種の判別に役だつ。この類は一般に地表ないし半地中性で、石下や落葉下などに潜み、夜行性のものが多いが、なかには樹上にいるものもあり、日中活動するものもある。あまり飛ぶことはなく、食性は雑食性。温帯では1年1世代のものが多く、母虫は卵や幼虫を保護する習性があり、敵とカビから守る。2齢以上の幼虫は独立して生活し、4齢か5齢を経て成虫となる。腹端の尾鋏の機能については十分知られていないが、防御に主として用いられ、捕食のときや後翅の出し入れにも使われる。主として熱帯・亜熱帯地方にすみ、温帯にも一部が侵入している。オオハサミムシ科のハサミムシのほか、ヒゲジロハサミムシApolabis marginalis、オオハサミムシLabidura riparia、クギヌキハサミムシ科のクギヌキハサミムシForficula scudderi、コブハサミムシAnechura harmandiなどが日本の代表種である。[山崎柄根]

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