ハラレ(その他表記)Harare

翻訳|Harare

精選版 日本国語大辞典 「ハラレ」の意味・読み・例文・類語

ハラレ

  1. ( Harare ) アフリカ南部、ジンバブエ共和国首都。旧称ソールズベリ。

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改訂新版 世界大百科事典 「ハラレ」の意味・わかりやすい解説

ハラレ
Harare

アフリカ南部,ジンバブウェ共和国の首都。人口144万(2002)。標高1484mの高原にあり,爽涼な気候に恵まれる。旧称ソールズベリーSalisburyで,1982年4月現名に改称した。金鉱地帯の中心で,タバコトウモロコシワタ,かんきつ類などの集散地であり,食品加工,タバコ,飲料,肥料,家具,建設資材,化学薬品,精糖,鉄鋼,石油などの各種工業も発達している。モザンビーク南アフリカ共和国に通じる鉄道・道路網の要衝であり,国際空港もある。国立大学,国立博物館,美術館,図書館やスポーツ施設も完備している。1890年9月にケープ植民地のセシル・ローズに派遣された軍隊によって建設された町で,当時のイギリス首相ソールズベリー卿にちなんで命名され,南ローデシア植民地の主都となった。1935年に市制をしき,53-63年にはローデシア・ニヤサランド連邦の主都となったが,当時は白人の都市という性格が強かった。その後は,自治植民地南ローデシア,白人政権が一方的独立宣言をしたローデシア共和国の主都を経て,80年4月に独立したジンバブウェの首都となった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハラレ」の意味・わかりやすい解説

ハラレ
Harare

ジンバブエの首都。旧ソールズベリー Salisbury。同国北東部,マショナマンド地方,標高 1472mの高地に位置。熱帯にあるが高地のため気候は温和で,年平均気温 18.7℃,年降水量 897mm。 1890年イギリス南アフリカ会社が城塞を築いたのが町の起源で,旧地名は当時のイギリス首相ソールズベリー卿にちなむ。 1899年モザンビークのベイラ港と鉄道で結ばれて発展,第2次世界大戦後,飛躍的に工業化が進み,商工業の中心地となった。 1953~63年ローデシア=ニアサランド連邦の首都となり,1980年ジンバブエ独立に伴い首都の地位を継承。バージニアタバコの主産地である農業地帯と金鉱を控え,鉄鋼,織物をはじめ,それらの加工業が盛ん。たばこ,砂糖,乳製品,金などを集散街路樹のある大通りが交差し,近代的な高層建築が並ぶ。教会,図書館,博物館,美術館,各種研究機関,大学,病院など教育,文化施設も完備。東郊 13kmのケンタッキーに国際空港があり,隣接諸国からの道路,鉄道も集中する。人口 160万6000(2009推計)。

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百科事典マイペディア 「ハラレ」の意味・わかりやすい解説

ハラレ

ジンバブエの首都。かつてはソールズベリSalisburyといわれたが,1982年改称。標高1600m。農業地帯の中心にあり,付近に金,クロムの鉱山がある。1890年セシル・ローズが建設した町で,長く白人の入植基地であり,白人人口が多い。肥料,タバコ,製糖工業が行われ,大学,音楽学校,パスツール研究所などがある。1899年インド洋岸の港市ベイラからの鉄道が開通。148万5231人(2012)。
→関連項目ジンバブエ

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ハラレ」の解説

ハラレ
Harare

ジンバブエ共和国の首都。旧ソールズベリー(1982年改称)。1890年セシル・ローズの送った軍の砦として始まり,ローデシアの首都となる。鉄道より北は白人地区,南は黒人地区,工場街として発展。

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