デジタル大辞泉 「バガス」の意味・読み・例文・類語 バガス(bagasse) サトウキビやモロコシなどの茎から汁をしぼりとった後のかす。主な成分はセルロース。パルプの原料、飼料などにする。また、アルコール発酵によって作ったエチルアルコール(エタノール)を代替燃料として用いる研究が進んでいる。→バイオエタノール[補説]そのまま焼やしてボイラーなどの燃料にする利用法もあり、製糖工場などでは効率のいい熱源として注目されている。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「バガス」の意味・わかりやすい解説 バガスbagasse サトウキビの搾汁した後の残渣(ざんさ)。製糖工業では,サトウキビから得た搾汁を濃縮する場合に,バガスを燃焼してエネルギーを得ている。サトウキビの20~25%がバガスとして得られ,ボイラー用燃料として使われるので,一般に粗糖工場の燃料はバガスのみで十分ということができる。バガスの組成は,水分40~48%,糖度2~4%,繊維分52~59%である。製糖工場の省エネルギー化が進み,バガスが余るようになり,圧搾して建築資材,土壌改良剤としたり,近年はこれを原料にして,発酵を行ったり,微生物タンパク質に変換する研究が進められている。執筆者:貝沼 圭二 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「バガス」の意味・わかりやすい解説 バガス サトウキビの茎からショ糖をしぼり取った残物。製糖工場で燃料として用いられるほか,パルプやファイバーボードの製造原料に利用する。→関連項目サトウキビ 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バガス」の意味・わかりやすい解説 バガスbagasse サトウキビの茎の汁をしぼったあとの殻で,板紙や絶縁紙の製造に使用される。パルプとしては機械パルプが多いが,温和な化学的処理をする場合もある。粗質のかさのあるパルプで,強度は低い。ほかに飼料,燃料としても利用される。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by