バッキュリデス(英語表記)Bakkhylidēs

大辞林 第三版の解説

バッキュリデス【Bakkhylidēs】

前520頃~前450頃) 古代ギリシャの抒情詩人。叔父シモニデスと同じく、各地を遍歴。賛歌・乙女歌・行列歌などの作品断片などを残す。

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世界大百科事典 第2版の解説

バッキュリデス【Bakchylidēs】

前520ころ‐前450ころ
古代ギリシアの抒情詩人。ケオス島の生れ。ほぼ同年齢のピンダロス,叔父で彼に音楽教育をしたシモニデスとともに抒情詩期のギリシア文学史の頂点を形成した。1896年エジプトで発見されたパピルスによって,彼の詩行も,かなりまとまった形で知られるようになった。発見されたのは,15編の競技祝勝歌と,6編のディテュランボス(合唱隊によって歌われた抒情詩の一形式)である。彼の生涯については,確かなことは何ひとつ知られていないが,つねにピンダロスと比較され,そしてつねに劣った者として評価されてきた。

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世界大百科事典内のバッキュリデスの言及

【ギリシア文学】より

…オリュンピアの体育競技の祭典やデルフォイ,イストミア,ネメアなどでの同様の催しがにぎわいの頂点にあったのも前500年代のころであり,競技祭における神人一体の勝利の喜びを合唱歌として歌った詩人たちは数多い。中でもバッキュリデス,ピンダロスらの作品は,パピルス巻本や中世写本の形で数多く伝わっている。またこの時代の文学作品として墓碑詩が多く伝存することを忘れてはならない。…

【ピンダロス】より

…これらの歌はホラティウスやクインティリアヌスといった批評眼鋭いローマの審美家たちからも絶賛されたばかりでなく,近代においてもヘルダーリンやドライデンなど数多くの詩人から憧憬にも近い愛情を捧げられた。 彼の詩は難解であるが,その外的な原因の第1は競技祝勝歌というジャンルそのものが比較を絶したものであったこと(同じく祝勝歌を制作した同時代の詩人バッキュリデスの,かなりまとまった詩行が発見されたのは,20世紀に入る直前のことである)であり,第2には古典期に入る直前という,彼の生きた時代の,美意識ないしは思想的背景がほとんど解明されていないことなどが挙げられるであろう。20世紀なかばころから,彼の詩の根本にかかわるいくつかの点が解明されるようになった。…

※「バッキュリデス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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