バフィン湾(読み)バフィンわん(英語表記)Baffin Bay

改訂新版 世界大百科事典 「バフィン湾」の意味・わかりやすい解説

バフィン湾 (バフィンわん)
Baffin Bay

北アメリカ大陸北東部の内海。長さ1300km,幅450km。グリーンランドバフィン島エルズミア島などに囲まれた海域。南にデービス海峡,北にローブソン海峡などがあり,厳密にいうと湾ではなく,むしろバフィン海と呼ばれるべき形をしている。年間約8ヵ月は流氷で閉ざされ,夏季のみ航行可能である。1616年,アジアへの北西航路を探ったイギリス人W.バフィンが探検し,この名がつけられた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バフィン湾」の意味・わかりやすい解説

バフィン湾
ばふぃんわん
Baffin Bay

カナダ北東部、エルズミア島とバフィン島とグリーンランドとの間に広がる湾。長さ(南北)約1300キロメートル、幅約450キロメートル。沿岸は山がちでフィヨルドが多く、北東岸を中心に氷河が湾に直接入り込んでいる。北の北極海とはケネディ海峡など、大西洋とはデービス海峡を経て通ずる。湾内は1年のうち8か月はパックアイス(流氷)に覆われる。1616年にW・バフィンにより探検された。

[大竹一彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バフィン湾」の意味・わかりやすい解説

バフィン湾
バフィンわん
Baffin Bay

カナダとグリーンランドの間にある湾。湾の幅は 112~640km。面積 68万 9000km2。 1616年 W.バフィンにより発見,命名された。南はデービス海峡を経て大西洋,北はナーレス海峡を経て北極海に通じる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android