パート労働法(読み)パートロウドウホウ

共同通信ニュース用語解説 「パート労働法」の解説

パート労働法

パート労働者の待遇改善を図るため1993年に制定され、2007年に改正(08年に施行)された。現行法事業主に対し、正社員並みの働き方をしているパートへの差別を禁じ、雇い入れる際には仕事内容などに加え昇給ボーナス有無を明示すること、パートが正社員になれる機会を整えることを義務付けている。正社員並みでない場合でも、賃金の決定や食堂更衣室といった福利厚生施設利用に関し、正社員とバランスの取れた待遇にするよう努力義務配慮義務を負わせている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パート労働法」の意味・わかりやすい解説

パート労働法
ぱーとろうどうほう

パートタイム労働者短時間労働者)と正社員の間の不合理な待遇格差の是正などを目的とした法律。1993年(平成5)「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」として制定されたが、2020年(令和2)4月に施行された改正法により有期雇用労働者も同法対象に含まれることとなり、法律の名称も「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律」に改題された。「パートタイム・有期雇用労働法」「パートタイム・有期労働者法」などと略称される。

[土田道夫・岡村優希 2021年3月22日]

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