ヒエロン[2世](読み)ヒエロン

百科事典マイペディアの解説

ヒエロン[2世]【ヒエロン】

シチリア島のシラクサの王(在位前269年―前215年)。ポエニ戦争で,初めカルタゴと結び,後にはローマ側についた。卓越した農業・商業政策でシラクサに最後の繁栄期をもたらした。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒエロン[2世]【Hierōn II】

前306ころ‐前215
シラクサの王。在位,前269‐前215年。マメルティニ一族に対する勝利により王位につく。ローマの進出に対して初めカルタゴと同盟するが,前263年以降はローマの同盟国となり,ポエニ戦争にも協力した。軍船の増強やアルキメデスを用いての防備強化などを行った54年におよぶ彼の治世は,シラクサに繁栄をもたらした。〈ヒエロン法典〉は農産物に対する十分の一税を定めたものとして有名である。【前沢 伸行】

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世界大百科事典内のヒエロン[2世]の言及

【シラクザ】より

…市域の拡大(ネアポリスの建設)をはじめ,前480年には宿敵カルタゴをヒメラに破り,ギリシア世界で最強の国家となる。彼を継いだ弟のヒエロン1世は文芸を擁護し,アイスキュロス,ピンダロス,シモニデスらの文人を招請した。前5世紀後半にほぼシチリア全島と南イタリアの一部を勢力下に収めたシラクサは,ギリシア世界の盟主アテナイと衝突するまでになり,その壮烈な戦いはトゥキュディデスの作品にみごとに描かれている。…

※「ヒエロン[2世]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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