ヒュウガナツ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒュウガナツ
ひゅうがなつ / 日向夏
[学]Citrus aurantium subsp. junos var. tamurana Tanaka

ミカン科の常緑低木。1820年代(文政(ぶんせい)年間)に赤江(現宮崎市内)の真方安太郎の宅地内でみいだされた偶発実生(みしょう)。別名をニュー・サマーオレンジ、スモール・サマーオレンジといい、高知県に栽培が多い。高さ約2.5メートル、葉は長さ8センチメートル、幅4.5センチメートルで小翼葉がある。花は白色。果実は250グラム内外でナツミカンよりやや小さい。4~6月に熟す。果面は平らで淡黄色に熟し、光沢がある。果皮は厚く、剥皮(はくひ)はやや困難。袋数は8~12、果肉は多汁、甘味は中くらいで酸は少なく、ユズに似た香りがある。種子は1果に20個内外ある。回青現象(緑色果のままで、熟さない)が出やすく、また冬季の落下が多い。自家不結実のためナツミカンなどを混植するとよい。オレンジヒュウガは静岡県賀茂(かも)郡河津(かわづ)町の土屋吉蔵によって1965年(昭和40)種苗名称登録された本種の枝がわりによる。色がよく、早熟で、回青現象はない。[飯塚宗夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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