ヒューマンインターフェース(読み)ひゅーまんいんたーふぇーす(その他表記)Human Interface

デジタル大辞泉 の解説

ヒューマン‐インターフェース(human interface)

マンマシンインターフェース

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ヒューマン・インターフェース
ひゅーまんいんたーふぇーす
Human Interface

人間機械(とくにコンピュータ)との接触面をいうが、実際は、機械を使いやすくするためのソフトウェアやハードウェア全般をさす。ユーザーインターフェースUI)ともいう。CHI(Computer Human Interaction)、あるいはHCI(Human Computer Interaction)と略称されることも多い。現在のパーソナルコンピュータ(パソコン)の大半アイコンやウィンドウ表示などを備えるGUI(Graphical User Interface)をもっており、それがユーザーとの接触面になっている。ユーザーは、これにより、プログラム言語などコンピュータの内部処理にかかわることを知らなくても、コンピュータを容易に使用することができる。このように現在のヒューマン・インターフェース技術は、コンピュータのユーザー数を一挙に増大させた重要な基本技術であり、もしその発達がなければ、たとえコンピュータがいくら安くなっても、これだけ多数のユーザーを呼び寄せることはなかったであろう。インターネットがかくも普及したのも、代表的な情報システムであるWWWにおいてヒューマン・インターフェースに優れたブラウザー(情報閲覧ソフト)が現れたからであり、そのおかげでユーザーはマウスのクリック一つで世界中の情報に容易にアクセスできるようになった。今後のヒューマン・インターフェースはさらに発展を続け、手書き文字や音声による入力はもとより、仮想現実感を与えるバーチャルリアリティ技術などが実用的に取り入れられるようになるかもしれない。あるいはコンピュータは直接ユーザーの目に触れることなく、コンピュータを意識せずに外界を操作し外界の情報にアクセスできる仕組みがつくりあげられるかもしれない。いずれにせよ、現在のGUIを基本とするヒューマン・インターフェースはさらに変革される可能性を残しているといえよう。

[田村浩一郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ヒューマンインターフェース
human interface

人間が使用するのに必要な安全性,信頼性,利便性などをもった機械システムを,人間の知覚認知,行動を熟知したうえで,利用者と機械を含んだ系をシステム的にとらえて構築・研究する分野。インターフェースを人間と外界との相互作用と考えると,機械と人間だけでなく,日常の生活空間の設計などあらゆる分野にわたる考えである。なお,ヒューマンインターフェースには,ハードウェア技術とソフトウェア技術の二つが存在するが,これらの技術を分離して考えることは不可能である。コンピュータとユーザーとの良好なインターフェースを保つためのソフトウェア技術をユーズウェアと呼ぶ。

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百科事典マイペディア の解説

ヒューマンインターフェース

人と人との交わり(相互理解)を支援するために,人や機械や計算機を活用する技術。高速,大量のデータ伝送,処理技術を背景に,意思疎通を追求することがヒューマンインターフェースの課題である。単に物を伝えるだけでなく,表現,出会い,発見,発想等,意思疎通型のコミュニケーションを支援する。→インターフェース

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