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ヒルティウス Aulus Hirtius

世界大百科事典 第2版の解説

ヒルティウス【Aulus Hirtius】

?‐前43
前1世紀のローマの政治家。カエサルの部下で前54年ころからガリア遠征中のカエサルと行動をともにし,下士官もしくは秘書長として彼に仕えた。カエサルの《ガリア戦記》のうち最後の第8巻はヒルティウスの筆になるもので,おもにこのことによって後世に名を残した。内乱勃発後もカエサルとともにスペインやギリシアに赴いた。前46年に法務官,前45年にガリア総督を歴任し,前43年には執政官に就任したが,この年アントニウス派との抗争で北イタリアのムティナで戦死した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒルティウス
ひるてぃうす
Aulus Hirtius
(?―前43)

古代ローマ、共和政末期の武将、政治家。紀元前43年のコンスル(執政官)。前54年以降カエサルの忠実な部将として、とくに官房長的な役を果たしつつガリア戦争および内乱で活躍した。前45年にはガリアの長官となり、前43年にはアントニウスに対して戦い、オクタウィアヌスと結んでムティナで勝利を得たが、戦死した。カエサルの『ガリア戦記』の第八巻の著者、また『アレクサンドリア戦記』の執筆者。[長谷川博隆]

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世界大百科事典内のヒルティウスの言及

【ガリア戦記】より

…全8巻。うち第7巻まではカエサル自身の著作で,第8巻は彼の死後部下のヒルティウスが書き加えた。7巻までは1年ごとに1巻をあて,8巻は2年分である。…

※「ヒルティウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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