ビガン(その他表記)Vigan

デジタル大辞泉 「ビガン」の意味・読み・例文・類語

ビガン(Vigan)

フィリピンルソン島北部西岸の都市。南イロコス州の州都。1575年、日本の海賊に対する防備のためにスペイン人が建設した要塞シウダーフェルナンディナを前身とし、交易拠点として栄えた。第二次大戦戦火を奇跡的に免れ、セントポール大聖堂やサルセード広場をはじめ、古い街並みが残っている。1999年、「ビガン歴史都市」の名称世界遺産文化遺産)に登録された。

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改訂新版 世界大百科事典 「ビガン」の意味・わかりやすい解説

ビガン
Vigan

フィリピン,ルソン島北部西海岸にある古い町。人口3万3483(1981)。南イロコス州の州都。1575年にスペイン人により日本人海賊の襲撃を食い止めるための守備隊前哨基地として建設された。当時はフェルナンディナFernandinaと呼ばれ,ヌエバ・セゴビア(タルラク以北のルソン島北部一帯)の司教座が置かれた。中心街に残る古びた大きな教会スペイン風建物が,当時の面影をとどめている。
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百科事典マイペディア 「ビガン」の意味・わかりやすい解説

ビガン

フィリピン北部の南シナ海に面した港町。1572年にスペイン領になった町で,16世紀のスペイン風の白壁の町並みが,石畳道沿いに多く残されている。商業貿易の拠点として繁栄した町で,太平洋戦争では奇跡的に戦渦を免れた。独自の文化と町並みの景観は,他の東南アジアや東アジアでは見られないものである。1999年世界文化遺産に登録。

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