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ビトルージー ビトルージーal-Bitrūjī, Abū Ishāq Nūral-din

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビトルージー
ビトルージー
al-Bitrūjī, Abū Ishāq Nūral-din

[生]?
[没]1221頃
スペイン天文学者コルドバの近くに生れ,セビリアに住んでいた。イスラム教徒。中世ヨーロッパではアルペトラギウス Alpetragiusの名で知られた。『天文書』 Kitāb al-Hay'aを書き,プトレマイオスの天文体系に反対した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ビトルージー【al‐Biṭrūjī】

1190年ころスペインで活躍したアラビア天文学者。生涯についてはまったくわからない。西方イスラム世界で展開されていたプトレマイオス批判を受け継ぎ,独自の理論を提唱した。これはプトレマオスが用いた黄道面付近での離心円や周転円を排し,地球を中心とする天球の球面上でのみ,天体の運動を説明しようとするものであった。しかし,プトレマイオス理論の精密さにははるかに及ばず,実用的な体系とはならなかった。【鈴木 孝典】

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビトルージー
びとるーじー
Nr al-dn Ab Isq al-Birj al-Ishbl

生没年不詳。12世紀後半のイスラムの天文学者。ラテン名はアルペトラギウスAlpetragius。スペイン出身。最初はキリスト教徒で、のちイスラム教徒になった。イブン・トゥファイルIbn ufayl(1185ころ没)の門人で、天動説の立場をとり、プトレマイオスK. Ptolemaiosの周転円説や離心円説に反対した。その著書『天文の書』Kitb alhai'aでは、ギリシアのエウドクソスEudoxosやアリストテレスAristotelesらが唱えた同心天球説を改良しようとした。ビトルージーは、この説を春(秋)分点の振動という考えと結び付けていろいろな方法で修正した。それによると、あらゆる天体はそれぞれの天球に固定されていて、それらを動かす原動力primum mobileは、恒星天球の外側にある第九天球である。この原動力は、あらゆる天球に東から西への運動を与える。この運動は、第九天球がもっとも速く、原動力からの距離が遠くなるにつれて遅くなる。たとえば恒星は24時間で1回転するが、月は約25時間かかる。この考えは、間違ってはいるが、イスラム天文学を概観する際は無視できない。[平田 寛]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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