ピラミッド・テキスト(英語表記)Pyramid texts

世界大百科事典 第2版の解説

古代エジプトの葬礼文書の一つ。故王の復活と永生を助けるため,葬儀供養儀式の際に誦された呪文の集成で,古王国末期のピラミッド(第5王朝のウナス,第6王朝のペピ1世,メルエンラー1世,ペピ2世,第8王朝のイビ,およびペピ2世の3人の王妃のもの)の墓室壁面に刻まれたのでこの名がある。統一されたテキストがあるわけでなく,ピラミッドごとに用いられる呪文に異同がある。現在,ドイツのエジプト学者ゼーテKurt Sethe(1869‐1934)の集成により759章が知られている。

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世界大百科事典内のピラミッド・テキストの言及

【ピラミッド】より

… 第5王朝以降ピラミッドの規模は縮小したままで(底辺の平均の長さ約80m)石積み技術も低下する。ただ葬祭殿はいっそう重視され,構造の整備,多様な浮彫や植物柱の使用が進み,第5王朝末からは無銘であった墓室にも〈ピラミッド・テキスト〉や偽扉が刻まれるようになる。第12王朝のピラミッドは底辺の平均的長さ約100m,切石や日乾煉瓦の骨組みの間を割石または砂礫で埋め,切石で外装した。…

※「ピラミッド・テキスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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