ファーミング(読み)ふぁーみんぐ(その他表記)pharming

翻訳|pharming

デジタル大辞泉 「ファーミング」の意味・読み・例文・類語

ファーミング(firming)

《firmは、堅く引き締めるの意》からだ全体、またはその一部を引き締め細くすること。→スリミング

ファーミング(farming)

農業。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「ファーミング」の解説

ファーミング

フィッシングの次に登場した、インターネットを利用した詐欺手口の1つ。ウイルス不正アクセスによって被害者のパソコンや、DNSサーバーのデータを変更してしまい、正しいアドレスにアクセスしても、偽のウェブサイトが表示されるようにするもの。システム上は、正しいアドレスが表示されていることになるため、フィッシングより見破りにくい。人間だけでなくシステムもだまそうとするのが特徴。フィッシングの語源である釣りのように、犠牲者個別に狙って引っかけるのではなく、より広い被害を狙って準備して待つことが収穫を待つのに似ていることから、耕作を表す「farming」が転化してこの名が付いた。

(斎藤幾郎 ライター / 西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ファーミング」の解説

ファーミング

ネット上で行われる詐欺のひとつ。大手ポータルサイトなど、多数が訪れるWEBサイトとそっくりに作られた偽サイトを用意し、そこに、ターゲット誘導することで、ポータルサイトサービスのID、パスワード、さらにはクレジットカード番号等の個人情報までを盗む行為である。誘導の仕方は、本物のサイトと一字違いのアドレスを用意したり、ターゲットのDNS情報を改ざんしておく、など様々ある。まるで農業の収穫のように大勢の個人情報を根こそぎ持っていってしまう「Farm」と、遺伝子組み換えを意味する「Pharm」をもじって名前がつけられた。

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