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フィッシュソリュブル fish solubles

世界大百科事典 第2版の解説

フィッシュソリュブル【fish solubles】

魚類から得られる新鮮な液状物を濃縮した家畜飼料。原料により魚汁系,内臓系,肉質系の各ソリュブルに分けられる。魚汁系ソリュブルとはフィッシュミールの製造工程で副生する煮熟液(クッカードレイン)や圧搾液を遠心分離し,固形分と油脂を除き濃縮したもので,日本のフィッシュソリュブル生産量の過半を占める。内臓系ソリュブルとは魚類の内臓を磨細し,自己消化や酵素添加によりタンパク質を分解・液化させ,固形分と油脂を除き濃縮したもので,魚汁系ソリュブルについで生産量が多い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フィッシュソリュブル
ふぃっしゅそりゅぶる
condenced fish solubles

魚類の加工の際に生ずる煮汁を、脂肪分を除いて濃縮したもの。フィッシュミール(魚粉(ぎょふん))製造時の煮汁、缶詰工場における廃棄物である魚の頭やひれ、内臓を蒸し煮した煮汁などが主として原料となる。フィッシュソリュブルの組成は、原料の魚種や雌雄の別、成熟の程度、魚体成分の季節的変動など種々の条件によって異なる。また、製品は、原料魚の鮮度、細菌による分解の程度、加工処理装置の種類などによっても品質が影響される。フィッシュソリュブルは、原料の煮汁を自家消化あるいはタンパク分解酵素を添加することにより分解し、消化タンパク液を遠心分離などにより精製したものを真空濃縮して製造する。
 フィッシュソリュブルの用途は、おもに家畜や魚の配合飼料の原料であるが、成分中で重要視されるのはビタミン類とタンパク質である。とくにビタミンB群の含量がフィッシュミールの数倍と高いが、原料の魚種や部位によって異なる。[望月 篤]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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