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フィルム・ノワール film noir

翻訳|film noir

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世界大百科事典 第2版の解説

フィルム・ノワール【film noir】

フランス語で〈暗黒映画〉の意だが(本来は〈バラ色rose〉に対する〈黒色(暗い)noir〉の意味で用いられた),アメリカ犯罪映画crime movie,あるいはハードボイルド映画hardboiled‐detective filmをさすアメリカの映画用語である。 1945年にマルセル・デュアメル監修でパリのガリマール社から発売された有名な犯罪推理小説叢書〈セリ・ノワール(暗黒叢書)〉にあやかって,〈ノワール(暗黒)〉の形容がアメリカの犯罪スリラー映画に対するオマージュとして使われるようになった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のフィルム・ノワールの言及

【スリラー映画】より

…ヒッチコックは,1本の映画を1人の人間の視点から撮るという映画的テクニックの極致に挑戦した《裏窓》(1954)に続いて,最初のビスタビジョン・スリラー《泥棒成金》(1955)をつくった。 いわば伝統的なスリラー映画の最後を飾ったバッド・ベティカー監督《暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド》(1960)とサミュエル・フラー監督《殺人地帯USA》(1960)のあと,《007》シリーズが登場した60年代以降は,スリラー映画とよばれる作品は《動く標的》(1966),《ブリット》(1968),《フレンチ・コネクション》(1971),《ダーティハリー》(1971)など,カー・チェイスや暴力を主体にしたいろいろな傾向を生んで多様化して,アメリカでは《ゴッドファーザー》(1972)や《ジョーズ》(1975)までスリラー映画の範疇(はんちゆう)に数えられているが,他方,伝統的な犯罪映画としてのスリラーは〈フィルム・ノワールfilm noir〉(フランス語で暗黒映画の意)と呼ばれて区別されている。【柏倉 昌美】。…

【ギャング映画】より

…実際,ギャング俳優No.1のジェームズ・キャグニーが初代のGメンを演じ(ウィリアム・キーリー監督《Gメン》1935),エドワード・G.ロビンソンも《弾丸か投票か!》(1936)や《俺が法律だ》(1938)では警察の人間を演じることになる。
[変質と衰退]
 禁酒法時代を背景にした正統派ギャング映画は1939年のラオール・ウォルシュ監督,ジェームズ・キャグニー主演《彼奴は顔役だ!》を〈最後の傑作〉として消滅していき,第2次世界大戦の勃発とともにフィルム・ノワールと呼ばれる,屈折した欲望に生きる人間や悪女を主人公にした新しい時代の犯罪映画の流行にとってかわられることになる。すでにエドワード・G.ロビンソンは《暗黒王マルコ》(1938)では遅れてきたギャングを演じ,《ニューヨークの顔役》(1940)ではギャングのボスが修道僧になってしまうという喜劇的な役を演じている。…

【スリラー映画】より

…ヒッチコックは,1本の映画を1人の人間の視点から撮るという映画的テクニックの極致に挑戦した《裏窓》(1954)に続いて,最初のビスタビジョン・スリラー《泥棒成金》(1955)をつくった。 いわば伝統的なスリラー映画の最後を飾ったバッド・ベティカー監督《暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド》(1960)とサミュエル・フラー監督《殺人地帯USA》(1960)のあと,《007》シリーズが登場した60年代以降は,スリラー映画とよばれる作品は《動く標的》(1966),《ブリット》(1968),《フレンチ・コネクション》(1971),《ダーティハリー》(1971)など,カー・チェイスや暴力を主体にしたいろいろな傾向を生んで多様化して,アメリカでは《ゴッドファーザー》(1972)や《ジョーズ》(1975)までスリラー映画の範疇(はんちゆう)に数えられているが,他方,伝統的な犯罪映画としてのスリラーは〈フィルム・ノワールfilm noir〉(フランス語で暗黒映画の意)と呼ばれて区別されている。【柏倉 昌美】。…

【ハードボイルド映画】より

…〈ハードボイルド〉という英語に〈非情な〉〈冷酷な〉というニュアンスが生じたのは19世紀末であるといわれているが,アメリカでは文学の用語から映画にも使われるようになり,非情,冷酷なタッチの映画がこの名で呼ばれ,その典型的な主人公が一匹狼的な私立探偵であることから,〈ハードボイルド・ディテクティブ・フィルム〉と命名され,探偵映画(ディテクティブ・フィルム)の変種として一つのジャンルとみなされるに至った。 ダシール・ハメット原作,ジョン・ヒューストン監督の《マルタの鷹》(1941),ジェームズ・M.ケイン原作,ビリー・ワイルダー監督の《深夜の告白》(1944),レイモンド・チャンドラー原作,ハワード・ホークス監督の《三つ数えろ》(1946)などがその原型とされているが,この〈ハードボイルド映画〉も含めて,1940年代,第2次世界大戦中から流行しはじめた暗い非情なタッチのアメリカの犯罪映画を総括して〈フィルム・ノワール〉と呼ぶこともある。フィルム・ノワール【柏倉 昌美】。…

※「フィルム・ノワール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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