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フォトンエコー photon echo

世界大百科事典 第2版の解説

フォトンエコー【photon echo】

磁気共鳴におけるスピンエコーとの間に完全なアナロジーが成立する分光学的現象。すなわち,物質の二つのエネルギー準位にほぼ共鳴する電磁波パルスを,ある時間間隔(T)をおいて照射したとき,さらにT時間後に物質から光の放射が起こる現象をいう。スピンエコーの場合,磁場Hの中での磁気モーメントMの運動は,ブロッホ方程式,で記述される(γは磁気角運動量比)。一方,二つのエネルギー準位W1,W2の間の遷移にほぼ共鳴している電磁波Ecosωt(E電場の強さ,ωは角振動数。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のフォトンエコーの言及

【非線形光学】より

… 光の周波数が物質粒子の運動の固有周波数に共鳴して強い相互作用があるとき,量子力学によると,十分短い時間内では物質粒子は波動のようにふるまい,特異な現象が現れる。例えば,光パルスがまったく吸収も変形も受けず完全に透過してしまう自己誘導透過,入射光とは時間的にまったく離れた領域にコヒーレント光波を生ずるフォトンエコーなどがある。これらを非線形コヒーレント過渡現象と呼ぶ。…

※「フォトンエコー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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