フォー(読み)ふぉー(その他表記)Dario Fo

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォー」の意味・わかりやすい解説

フォー
ふぉー
Dario Fo
(1926―2016)

イタリア劇作家俳優、演出家。1957年妻で女優のフランカ・ラーメと劇団を結成し、主として自作喜劇を上演した。作品は民衆喜劇の伝統にのっとったものであるが、社会風刺や宗教・政治批判を主題としている。1969年に発表し、自ら演じたワンマン・ショー『ミステーロ・ブッフォ』で国際的に知られることになる。翌年発表した『あるアナーキストの事故死』も世界の注目を浴び、イタリア以外の多くの国で上演される。1970年演劇集団「ラ・コムーネ」を結成し、過激な反体制運動を展開する。このため官憲とも問題を起こすことになるが、その一方日本でも上演された『払うの、払わないの』(1974)、『虎物語』(1980)、『クラクションを吹きならせ』(1981)といった傑作を世に送り出した。1997年ノーベル文学賞を受賞。

[田之倉稔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「フォー」の解説

フォー【(ベトナム)】

米で作る、きしめんのように平たいベトナムの麺。つるつるとした食感がある。牛または鶏でだしをとったスープに麺、牛肉・鶏肉などの肉類コリアンダーなどを入れて食べる。卓上好みで種々の調味料を加え、ライム果汁をしぼりかける。元来は、吸水させた米をすりつぶし、湯をわかした鍋の上に張った布の上に薄く広げて蒸すなどしてシート状の生地を作り、これを切って生麺として用いるが、日本などではタピオカでんぷんを加えて作った乾燥麺を用いることが多い。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

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