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フジモリ政権 ふじもりせいけん

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知恵蔵2015の解説

フジモリ政権

ペルーで1990年、政治的には無名の農業経済学者アルベルトフジモリが新党「カンビオ(変革)90」を基盤に立候補し、フジモリ現象呼ばれるほど急激に支持者を増やして伝統的な白人支配層の推す著名作家バルガス・リョサを破り、初の日系人大統領となった。中産階級や貧しい先住民のための政治を掲げて教育や経済危機の克服に力を入れ、極端だったインフレを克服し、極左ゲリラ鎮圧にも成功した。一方で92年には議会を解散し憲法を停止する上からのクーデターともいえる強権を発動し、国家再建政府を樹立して制憲議会を発足、93年には大統領の権限を強め、任期を延ばす新憲法を発効させた。95年4月の大統領選挙では65%の得票率を得てデクエヤル国連事務総長らに圧勝した。しかし、経済の新自由主義政策によって貧困層の生活が再び苦しくなったため、96年から国民の支持が下落した。2000年には連続3選を禁じた憲法を無理に解釈して立候補し、投票用紙の偽造など不正選挙と批判されつつ当選、独裁者との批判を浴びた。側近のモンテシノスの汚職が発覚し与党議員の多くが野党に移ったため不利を悟り、アジア訪問の際に立ち寄った日本から国会へ辞表を提出したが、国会は辞任を認めずフジモリは罷免された。

(伊藤千尋 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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