化学辞典 第2版 「フッ化アンモニウム」の解説
フッ化アンモニウム
フッカアンモニウム
ammonium fluoride
NH4F(37.04).氷冷したフッ化水素酸にアンモニアを通じるか,またはNH4ClとNaFの混合物を加熱すると,昇華して得られる.無色の潮解性針状結晶.密度1.01 g cm-3.高温でNH3とHFに分解する.水に易溶.熱水ではNH3とフッ化水素アンモニウムNH4F・HFに分解する.ガラスを侵すので,ガラスのつや消し,エッチング剤などに用いられる.そのほか木材防腐剤,媒染剤,分析試薬,フッ化物の合成,消毒剤(発酵工業など)としても用いられる.有毒.[CAS 12125-01-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報