フージュロン(読み)ふーじゅろん(その他表記)André Fougeron

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フージュロン」の意味・わかりやすい解説

フージュロン
ふーじゅろん
André Fougeron
(1913―1998)

フランス画家パリ生まれ。若いころから絵を描き始め、独学で学ぶ。15歳でサロン・デ・ザンデパンダン展に出品。1939年第二次世界大戦に従軍。捕虜強制収容所を脱出し、反ナチス抵抗運動に参加、共産党員となる。キュビスムフォービスム影響を受け、構図分解彩度を高めることに留意した強い個性の作品を制作。戦後は、通俗的な写実描写によって叙情的な傾向をみせた。フランス社会主義リアリズムの代表的存在。

[徳江庸行]

『内田巌編訳『絵画は何処へ行く』(1952・三一書房)』

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百科事典マイペディア 「フージュロン」の意味・わかりやすい解説

フージュロン

フランスの画家,版画家。パリ生れ。油絵,版画を独学,1942年サロン・ドートンヌ会友となる。初めキュビスム風の絵を描いたが,のち写実的作風に移り,共産党員として社会主義リアリズムの道を歩んだ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フージュロン」の意味・わかりやすい解説

フージュロン
Fougeron, André

[生]1913.10.1. パリ
[没]1998.9.10. パリ
フランスの画家。 1927~28年夜学に通った以外はほとんど独学。ピカソの影響を受ける。最初彫刻の小品石版画装飾を手がけたが,1940年サロン・ドートンヌに『市場のパリ女』を出品。第2次世界大戦後のフランス社会主義リアリズムの先駆となった。 1946年国家賞受賞。

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