ブーベ島(読み)ブーベトウ

デジタル大辞泉 「ブーベ島」の意味・読み・例文・類語

ブーベ‐とう〔‐タウ〕【ブーベ島】

Bouvet Island》南大西洋の亜南極に浮かぶノルウェー領の無人島南極大陸沖合約1600キロメートル、南アフリカケープタウン南西約2500キロメートル、南緯54度26分、東経3度24分に位置する。孤立した火山島であり、氷に覆われる。1739年にフランスブーベにより発見。1927年にノルウェー隊が数か月滞在し、同国主権の属領となった。

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改訂新版 世界大百科事典 「ブーベ島」の意味・わかりやすい解説

ブーベ[島]
Bouvetøya

アフリカの喜望峰の南南西約2400kmの南大西洋にある火山島。面積58km2。1739年フランス人ブーベJ.B.L.Bouvetが発見,1930年にノルウェー領になる。南アメリカ,南極,アフリカの三大プレートの境にあり,大西洋中央海嶺の頂部が海面上に現れた島で,全島氷床に覆われ,西~北岸は数百mの断崖に囲まれる。西半部に高さ600~788mの火口壁に囲まれた火口がある。ペンギンアザラシが狭い海岸に群生する。無人気象観測所が北西岸に設置されている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブーベ島」の意味・わかりやすい解説

ブーベ島
ぶーべとう
Bouvet Island

南アフリカの南方、南緯54度26分、東経3度24分にある氷に覆われた孤立火山島。ノルウェー領で、ノルウェー語つづりはBouvetøya。面積約50平方キロメートル。最高点は約935メートル。1739年1月フランスのブーベが発見、1927年12月ノルウェー隊が上陸した。

[楠 宏]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブーベ島」の意味・わかりやすい解説

ブーベ島
ブーベとう
Bouvetøya

南大西洋,南緯 54°26′,東経3°24′に位置するノルウェー領の島。面積 58km2。 1739年フランスの J.ブーベが発見,1927年ノルウェー人が初めて上陸した。典型的な火山性の島で,最高点は 935m。冷湿な永久凍結気候で,ペンギン,アザラシが生息。定住者はいない。

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