プミポン(読み)ぷみぽん(英語表記)Bhumibol Adulyadej

デジタル大辞泉 「プミポン」の意味・読み・例文・類語

プミポン(Bhumibol Adulyadej)

[1927~2016]タイバンコク朝第9代の王、ラーマ9世の通称在位1946~2016。国内の政治的混乱を調停役として収拾し、また、農村振興のための王室プロジェクトを行うなど、多く国民信望を集めた。在位期間はチュラロンコーンの42年を超え最長で、70年以上におよんだ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プミポン」の意味・わかりやすい解説

プミポン
ぷみぽん
Bhumibol Adulyadej
(1927―2016)

タイの国王。バンコク朝(チャクリ朝)第9代(在位1946~2016)。1927年アメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジ生まれ。スイス留学中の1946年兄ラーマ8世の急死に伴いラーマ9世として即位。国家・仏教・国王という三位(さんみ)一体の国民統合のシンボルとしての絶大な権威と開明君主としての国民的信望を誇る。1981年のクーデター未遂事件でもプレム政権を支持して反乱派を挫折(ざせつ)させ、その威信を知らしめたが、政治からの超然性を損なったとの解釈もある。サクソフォーンの愛好家で、王宮ジャズ・バンドとの共演が趣味といわれる。2006年には国王即位60周年を迎え、記念行事などが各地で行われた。王妃シリキットとの間に1男3女。

[黒柳米司]

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