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ヘイロンチヤン(黒竜江)省 ヘイロンチヤンHeilongjiang

翻訳|Heilongjiang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘイロンチヤン(黒竜江)〔省〕
ヘイロンチヤン
Heilongjiang

略称はヘイ (黒) 。中国,東北地方北部の1級行政区。北はヘイロン (黒竜) 江 (アムール川) ,東はウスリー川をへだててロシアに接する。 10特別市,4地区に分れ,15市,53県,1自治県から成る。行政中心地はハルビン (哈爾浜) 特別市。 1907年初めて省がおかれ,人民共和国の初期に松江省が分離したが,のち合併して現在の省境となった。南部から西部にかけてはソンホワ (松花) 江,ネン (嫩) 江に沖積されたソンネン (松嫩) 平原で,トンペイ (東北) 平原の北半にあたる。北部はシヤオシンアンリン (小興安嶺) 山脈が連なる。南東部はチャンパイ (長白) 山地の北部にあたるチャンコワンツァイリン (張広才嶺) 山脈とラオイエリン (老爺嶺) 山脈である。中国で最も高緯度にあり,冬が長く寒冷である。1月の平均気温は北西部で-30℃,南東部で-18℃であり,7月は 18℃と 23℃。ヘイロン江は6ヵ月,ソンホワ江は5ヵ月間結氷する。年降水量は 400~600mm。肥沃な黒土におおわれるが,低湿な荒れ地が広く分布。大型機械を導入して開墾が進められ,多くの国営農場が建設された。食糧作物はトウモロコシ,アワ,コムギを主とし,水稲の導入がはかられている。大豆の産額は中国最大であり,テンサイ,アマ,ヒマワリも多い。山地にはチョウセンゴヨウマツ,コウアンシラカバを主とする原生林があり,中国の重要なパルプ用材供給源となっている。タカネイタチ,クロテンなどの毛皮獣や,アカシカ,ジャコウジカなどの狩猟,飼育も行われる。鉱業はターチン (大慶) 市の石油が大規模である。また東部の山地は石炭が豊富で,チーシー (鶏西) 市,ホーカン (鶴崗) 市,ショワンヤーシャン (双鴨山) 市などの炭鉱都市があり,チャムス (佳木斯) 市,ムータンチヤン (牡丹江) 市の工業都市が立地している。ヘイロン江沿いでは砂金を産する。工業は重機械,自動車,鉄道車両,重電機が発達する。ハルビン市とチチハル (斉斉哈爾) 市は機械の大型工場が立地する工業都市で,ターチン市には石油化学コンビナートがある。イーチュン (伊春) 市は林業基地で製材も盛ん。ほかに製紙,製糖,麻紡織,ゴムなどの工業も盛んである。鉄道はハルビン市を中心に四通する。河川は夏季は水運が盛んで,冬季には雪ぞりが用いられる。住民は漢族のほか満州族,朝鮮族,モンゴル族,ホイ族,ダウール族など。面積 46万 9000km2。人口 3521万 4873 (1990) 。

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