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ヘクサコード hexachord

翻訳|hexachord

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘクサコード
hexachord

音楽用語。中世後期とルネサンス期に音楽理論と実習のために用いられた6つの音から成る音階で,ミとファの間が半音であるのが特徴。ト音から始るものを硬いヘクサコード,ハ音からのものを自然的ヘクサコード,ヘ音からのものを柔らかいヘクサコードと呼んだ。ヘクサコードの名を呼びながら歌うことで半音の位置を知る練習に使われたが,今でもオクターブに改修された同様の練習法が用いられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘクサコード
へくさこーど
hexachord英語
Hexachordドイツ語
hexacordeフランス語

6音から構成される音階。下から3番目と4番目の音の間がつねに半音の音程をもち、他のすべての音の間は全音の音程をもつ。したがって、ヘクサコードの両端の音はかならず長6度音程に開いている。ピアノではハ音からイ音までの6つの白鍵(はっけん)によって、また階名唱法ではド―レ―ミ―ファ―ソ―ラによって、ヘクサコードを表すことができる。ヘクサコードの音階は、近代西洋音楽におけるようなオクターブの反復といった基本観念をもたず、旋法性が支配する中世からルネサンスにかけての音楽に相応する。とくに16世紀のミサ曲やマドリガーレなどにおいて、この音階はしばしば定旋律として用いられた。なお、ヘクサコードに関する音楽理論は、イタリアの理論家グイード・ダレッツォによってすでに10世紀に体系化されている。[黒坂俊昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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