ヘラオモダカ(篦面高)(読み)ヘラオモダカ(英語表記)Alisma canaliculatum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘラオモダカ(篦面高)」の意味・わかりやすい解説

ヘラオモダカ(篦面高)
ヘラオモダカ
Alisma canaliculatum

オモダカ科の多年草。日本全土,朝鮮半島,中国に分布し,水沢地や水田などに生える。地下茎は短くひげ根が多数ある。葉は根生し長さ 20cmほどの葉柄があり,葉片は披針形あるいは広披針形。夏から秋にかけて,長い花茎を出し,大型の輪生総状花序をなす。花は白色で外花被片3枚,内花被片3枚で倒卵形,おしべ6本,めしべ多数。近縁種サジオモダカ (匙面高)の根茎同様,生薬沢瀉 (おもだか) alismatis rhizomaと呼ばれ,漢方利尿・止渇剤とする。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android