ヘーゼン(読み)へーぜん(英語表記)Bruce C. Heezen

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘーゼン」の意味・わかりやすい解説

ヘーゼン(Bruce C. Heezen)
へーぜん
Bruce C. Heezen
(1924―1977)

アメリカの海洋学者。アイオワ州ビントンに生まれる。コロンビア大学で学位を得て、海洋学者のユーイングに師事した。コロンビア大学ラモント(現、ラモント・ドハティ)地質研究所研究員を経て同大学地質学部助教授。1929年の北大西洋北部の地震に伴う海底電線切断事件を、1952年に混濁流との関係で解明し注目された。1961年、海洋底拡大説を提唱し、ヘスディーツとともに同理論提唱者の一人とされる。北大西洋のレイキャネス海嶺(かいれい)観測に赴く途中、アメリカの調査研究用原子力潜水艦NR-1号上で病気のため死亡した。主著に『The Face of the Deep』(共著・1971)などがあり、また独特の表現法による海底地形図The Floor of the Oceans, I : The North Atlantic』(共著・1959)も、この種の図に新機軸を開いたものとして有名である。

[半澤正男]


ヘーゼン(ゴイセン)
へーぜん

ゴイセン

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヘーゼン」の解説

ヘーゼン
Geuzen

乞食」の意味で,オランダ独立戦争における反政府派をさす。1566年スペインの暴政に反抗して団結した貴族同盟に対してつけられたあだ名由来フェリペ2世弾圧を受け,反逆罪で処刑されたものは,エグモントらを含めて8000人に及んだ。しかし海上に逃れたものはワーテルヘーゼン(海の乞食)という海賊船隊をもって,スペイン船などを襲撃して独立戦争一翼を担った。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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