ベビーホテル

デジタル大辞泉 「ベビーホテル」の意味・読み・例文・類語

ベビー‐ホテル

《〈和〉baby+hotel》家庭事情乳幼児保育ができないときの、子どもの一時あずかり施設

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ベビーホテル」の意味・読み・例文・類語

ベビー‐ホテル

  1. 〘 名詞 〙 ( 洋語baby hotel ) 家庭の事情で乳幼児の保育ができないとき、一時その子どもをあずかってもらう施設。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベビーホテル」の意味・わかりやすい解説

ベビーホテル

認可外保育施設のうち,(1) 午後8時以降の保育を行なう,(2) 宿泊を伴う保育を行なう,(3) 一時預かりの子供が利用児童の半数以上,のいずれかの条件を常時満たす施設。1970年代,夜間休日などに就労する女性の需要にこたえ,都市部を中心に盛んに運営されるようになった。当初これらの保育施設には十分な法的規制が設けられておらず,乳幼児の死亡事故が続発し,保育士不足や劣悪な保育環境,営利重視の経営姿勢などが報じられ社会問題となった。これをうけて 1980年厚生省がベビーホテル調査を実施し,1981年に一斉点検,指導を実施した。また同 1981年,児童福祉法が改正され,認可外保育施設への立入検査や報告徴収など,行政の指導監督が行なわれるようになった。今日,ベビーホテルには年 1回の立入検査が義務づけられている。2015年現在,全国の認可外保育施設約 8000ヵ所のうち約 1700ヵ所がベビーホテルであり,入所児童数は 3万人超。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「ベビーホテル」の意味・わかりやすい解説

ベビー・ホテル

私設の乳幼児保育用の施設。1975年前後から相次いで作られた。夜間保育,宿泊保育,一時預り等,種々の営業形態があり,保育定員は10〜20人が多いが,中には100人を超えるものもある。無認可の保育所である点が問題とされ,1981年児童福祉法を一部改正し,行政による立入り調査や業務停止命令が行えるようになった。その後ベビーホテル協会が発足し,安心して預けられる施設にする努力がなされている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android