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ホウライエソ Chauliodus sloani

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世界大百科事典 第2版の解説

ホウライエソ【Chauliodus sloani】

ワニトカゲギス目ホウライエソ科の深海魚イラスト)。背びれの第1条が延長し,その先に発光器をもつ。この発光器を体の前方にぶら下げ魚やエビ類を誘う。餌が近づくと眼径の2倍以上の長さに発達した両あごの数本の犬歯でとらえ丸のみにする。自分の体長ほどの餌も丸のみできる特殊な関節をもつあごと伸縮自在の胃をもつ。英名のviperfishはこの捕食習性に由来する。体は細長く側扁する。体側の下縁と腹面に沿って発光器列がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホウライエソ
ほうらいえそ / 鳳来狗母魚
viperfish
[学]Chauliodus sloani

硬骨魚綱ワニトカゲギス目ホウライエソ科の総称、またはそのなかの一種。この科の魚類は、世界に広く分布する深海魚で、中層から深層を遊泳する。体が細長く、背びれは体の前方で、腹びれより前、頭部の近くに位置する。上下両顎(りょうがく)の歯は大きくて鋭い。体側は5列に並ぶ六角形の鱗(りん)状紋に覆われる。ひげは短いか、またはない。本科は1属8種を含むが、日本近海からはホウライエソ、ヒガシホウライエソの2種類が知られている。ホウライエソという種の特徴は、背びれが6~8軟条、臀(しり)びれが10~13条からなる。前上顎骨の第4歯は第3歯より長い。目の後ろの発光器は丸く、眼窩(がんか)の後縁より下に下ろした垂線上かそれより前のほうにある。体長は35センチメートルに達する。本種に酷似の化石が、アメリカのカリフォルニア州の中新世の地層から発見され、報告されている。[上野輝彌]

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