ホスファターゼ(その他表記)phosphatase

関連語 柳田 名詞

改訂新版 世界大百科事典 「ホスファターゼ」の意味・わかりやすい解説

ホスファターゼ
phosphatase

リン酸エステル結合の加水分解反応を触媒する酵素の総称。多く生物に存在する。リン酸モノエステルやリン酸ジエステルに働くものとして,それぞれホスホモノエステラーゼ,ホスホジエステラーゼなどがある。ポリリン酸に働くものとしてATPアーゼピロホスファターゼなどがあり,前者エネルギー代謝に関与し,筋肉収縮(ミオシンATPアーゼ)や生体膜能動輸送(Na⁺,K⁺-ATPアーゼ)などをつかさどる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

化学辞典 第2版 「ホスファターゼ」の解説

ホスファターゼ
ホスファターゼ
phosphatase

加水分解酵素一種.有機リン酸エステルおよび有機,無機ポリリン酸の加水分解を触媒する酵素の総称.エステルを加水分解するものにはアルカリホスファターゼホスホジエステラーゼなどがあり,酸無水物を加水分解するものにはアデノシントリホスファターゼ(ATPase),アデニルピロホスファターゼがある.[CAS 9013-05-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む