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ホッケー hockey

翻訳|hockey

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホッケー
hockey

スティックでボールを扱い相手ゴールに入れ,一定時間内での得点を競う屋外球技。1チーム 11人 (ゴールキーパー1人) の2チームで試合を行なう。氷上で行なうアイスホッケーに対し,フィールドホッケーとも呼ぶ。また,室内競技場で行なうホッケーをインドアホッケーとして区別する。世界最古の競技の一つとされ,その起源は前 2000年頃といわれるが,近代スポーツとしてのホッケーの発展は 1886年のロンドンでのホッケー協会設立に始まる。 1908年ロンドン・オリンピック競技大会でエキシビションとして実施され,1924年に国際ホッケー連盟 FIH設立。 1928年アムステルダム・オリンピック競技大会からオリンピックの正式競技となった。女子種目も 1980年モスクワ・オリンピック競技大会から正式に採用された。日本では,1906年ダブリン大学の元ホッケー選手で聖職者の W.T.グレーが慶應義塾に紹介したのが始まり。 1923年大日本ホッケー協会 (のちの日本ホッケー協会) が発足し,1931年 FIHに加盟。競技はサイドライン 100ヤード (91.4m) ,バックライン 60ヤード (55m) の芝の長方形のグラウンドで行ない,試合時間は前・後半各 35分間。選手は先端の曲がった木製スティックの平らな側の打球面でボールを操作しながら攻防を展開し,相手チームのゴール前 16ヤード (14.63m) のシューティングサークル内からゴールする。シューティングサークルの外からのシュートは得点とならない。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ホッケー

試合は1チーム11人で行われる。五輪競技になったのは1908年ロンドン大会で、女子は80年モスクワ大会から実施。日本男子は32年ロサンゼルス大会で銀メダルを獲得したが、68年メキシコ大会を最後に出場がない。女子日本代表「さくらジャパン」はリオデジャネイロ五輪で4大会連続出場となる。

(2016-03-26 朝日新聞 朝刊 東京四域・1地方)

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デジタル大辞泉の解説

ホッケー(hockey)

11人編成の2チームが相対し、各自が木製のスティックでボールを打ち、相手ゴールに入れて得点を競う競技。前・後半35分ずつ行う。フィールドホッケー。

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百科事典マイペディアの解説

ホッケー

各11名の2チームが1個のボールをスティックで奪い合い,シューティングサークル内から相手のゴールに入れて得点を競う競技。アイスホッケーと区別してフィールドホッケーとも。
→関連項目毬杖ポロ

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世界大百科事典 第2版の解説

ホッケー【hockey】

2組のチームが1個のボールをスティックで打ち合い,相手のゴールに入れる競技。アイスホッケーと区別するためフィールドホッケーとも呼ぶ。ホッケーの語源は明らかでないが,古代フランス語で〈先の曲がった羊飼いのつえ〉を意味するhoquetとの関係があるといわれ,18世紀ころから使われるようになった。
[歴史]
 ホッケーに似た競技の起源は古く,前2000年ころと推定されるエジプトのベニ・ハサンの墳墓の壁画に描かれている6種の競技に含まれており,また,アテナイテミストクレスの城壁から出土した大理石の浮彫には,向かい合ってスティックでボールを取り合う〈ブリー〉の動作をしている2人を含め6人の裸の男を表現したものがある。

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大辞林 第三版の解説

ホッケー【hockey】

一一人ずつ二組に分かれ、先の曲がった棒(スティック)で球を相手チームのゴールに入れて得点し勝敗を争う競技。フィールド-ホッケー。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホッケー
ほっけー
hockey

球技の一種。オリンピックの正式種目で、11人ずつの2チームがスティックを使って、ボールをドリブルあるいはパスしながら相手ゴールに打ち込み、より多くの得点をしたチームが勝利を得る。アイスホッケーice hockeyや、ローラーホッケーroller hockeyと区別するため、フィールドホッケーfield hockeyといわれる。[市川日出男・小倉文雄]

歴史

一般にホッケーの母国はイギリスといわれている。しかし、先の曲がったスティックでボールを打ったり転がしたりする動作は、人間の本能的欲求に根ざしていて、古い時代からゲームとして組織化されてきたもので、その起源は紀元前2000年ぐらいまでさかのぼる。古代エジプト遺跡(ナイル川流域ベニ・ハッサン墳墓)の壁に、2人の人物がスティックを重ねている図が描かれている。また1922年アテネで発見された紀元前478年に建てられた遺跡(当時の帽子工場と思われる)には、ブリーbully(ホッケーの旧ルールの試合開始動作)の絵が残されており、これがもっともホッケーに近いものと思われる。その後古代ギリシア・ローマ時代を経て、民族の移動と文化交流につれ、他種のベンド・スティック・ゲーム(先の曲がったスティックを使うゲーム)などとともに、イギリスやヨーロッパ各地に伝えられたと思われる。
 近代ホッケーは1886年、競技ルール統一のためイギリスにホッケー協会が設立されて初めて確立された。以後イギリス国内で盛んに対抗試合が行われる一方、同国の国際的発展につれて、ヨーロッパ各国から東方諸国にまで普及していった。イギリスを中心とするヨーロッパのホッケー団体は、国際試合の増加に伴い、1924年パリに国際ホッケー連盟(FIH=Fdration Internationale de Hockey sur Gazon)を創立。1928年第3回オリンピック・アムステルダム大会から正式種目として認定され、オリンピックがホッケーを世界に広めることとなった。
 イギリス陸軍の進駐によってインドに伝えられたホッケーは、インド国民に熱狂的に迎えられ、同国の国技となるまでに成長を遂げた。インドチームはオリンピック・アムステルダム大会に初参加、初優勝して以来、1956年メルボルン大会までオリンピック6連勝を記録し、アムステルダム大会の2年前から30年間無敗という偉業を達成した。第二次世界大戦後に宗教上の対立からパキスタンがインドから独立したが、パキスタンのホッケーはインドと対等の戦力をもち、両国はオリンピックの宿命的ライバルとなった。30年間にわたってインド、パキスタンに敗北を喫してきたその他の諸国も、ようやく反撃の機運にのり、1968年オリンピック・メキシコ大会では、オーストラリアがインドを押さえて2位に進出(パキスタン優勝)、1972年ミュンヘン大会は西ドイツ、1976年モントリオール大会はニュージーランドがそれぞれ優勝した。このモントリオール大会でホッケー競技場に人工芝が採用されてからは、競技のスピード化がいっそう進んだ。その結果、1980年代後半から1990年代にかけては、スピード、パワーに優れたヨーロッパ諸国やオーストラリアがインド、パキスタンにかわって競技力を向上させ、世界のホッケー界をリードするに至っている。オリンピックのほかにアジア大会、ワールドカップなどが開催され、ジュニアワールドカップ、ユース国際大会などのジュニア層の国際大会も開催されている。
 女子ホッケーも、国際ホッケー連盟の統括下にある。近年その普及ぶりは目覚ましく、オリンピックには1980年のモスクワ大会から女子競技の正式種目として登場した。競技場、用具、ルールなどは男子ホッケーと同様で、ヨーロッパ、アメリカを中心に世界各国で行われている。男子と同じく、オリンピックのほかに、アジア大会、アジアカップ、ワールドカップなどが開催されている。近年ヨーロッパではインドア・ホッケーが盛んになり、とくに冬季練習としてもホッケー技術の向上に効果を発揮し、ヨーロッパ選手権も行われている(6人制)。
 ヨーロッパ勢の台頭は、人工芝の採用に加えてインドア・ホッケー普及の寄与するところが大きい。[市川日出男・小倉文雄・寺本 崇]

日本のホッケー

日本にホッケーが伝わったのは、1906年(明治39)東京・麻布(あざぶ)の聖アンドリュース(アンデレ)教会のイギリス人牧師グレーWilliam Thomas Grey(1875―1968)の手で慶応義塾大学に紹介されたのが始めである。その後、横浜、神戸の外国人チームとの親善交流期を経て、関東、関西の各大学チームに伝えられ、1923年(大正12)には日本ホッケー協会が創立されている。オリンピックへの初参加は1932年(昭和7)第10回ロサンゼルス大会で、日本チームは銀メダルを獲得した。第二次世界大戦後は、1960年ローマ大会から参加し、1964年東京大会では第7位にとどまった。アジア大会も4年ごとに開催されており、インド、パキスタン、日本、マレーシア、韓国、中国などの間で毎回好試合が展開されている。
 日本国内では、スポーツ少年団、中学校、高等学校、大学、実業団、社会人と年齢別に国内競技会を開催するとともに、女子日本リーグ(通称fリーグ)は男子日本リーグより先に開催している。あわせてエージグループ別(年齢別)強化策を推進し、競技力の向上が図られている。[市川日出男・小倉文雄・寺本 崇]

競技方法とルール

1チームは16人編成。一般的なチームの編成は、フォワードFW3人、ミッドフィルダーMF3人、サイドバックSB2人、センターバックCB2人、ゴールキーパーGK1人で、ピッチ内には11名以下、選手交代は自由で、なおかつ何回でも交代できるので、選手交代のタイミングが試合を大きく左右する。戦術的には種々の編成が考えられる。ゲームはセンターパスで開始される。この場合主将どうしによるコイントスに勝った側が、センターパスあるいはグラウンド・サイドの選択についての優先権をもつ。ルールはおおむねプレーヤーの危険防止の見地から定められている。スティックで相手をたたいたりひっかけたりすることなど、危険を誘発するプレーは許されない。ボールは、足で蹴(け)ったり体で止めたり跳ね上げたりすること、スティックの平面以外の裏側でボールを止めたり扱ったりすることも反則である。オフサイド・ルールの適用は、サッカー同様ホッケーにも存在していたが、1996年ルール改正により廃止され、それにより得点機会が増え、スピードアップにつながった。タックルはすべてボールに対してのみ行われなければならず、ボールを持つプレーヤーに対するボディーチェックや故意の走路妨害(オブストラクション)は許されない。反則を犯した場合は、その地点から相手側のフリーヒットまたはプッシュによりプレーを再開する。守備側が自陣内とくにシューティング・サークル内にいて反則を犯した場合は、その程度に応じて、攻撃側に対してペナルティ・コーナーまたはペナルティ・ストロークの権利が与えられる。ゴールキーパーは、シューティング・サークル内に限りボールを蹴ることが許される。得点は、シューティング・サークル内で、攻撃側プレーヤーが、シュートあるいはスティックで触れたものでなければならず、サークル外からのシュートは得点とはならない。したがって、サッカーのようなロングシュートはなく、守備・攻撃側ともゴール前での競り合いで、お互いドリブル、パスを使ってどう立ち向かうかがゲームとしての見所である。
 ホッケーでは、警告・退場のカード、すなわちグリーンカード、イエローカード、レッドカードの3種類がある。グリーンカードは警告(2分間の退場)、イエローカードは5分間以上の退場で、レッドカードは即時退場、その試合には出場不可となる。アンパイアは2人、それぞれグラウンドの半面を担当する。試合時間は前半・後半各35分ずつ、間に5分のハーフタイムを置く。[市川日出男・小倉文雄・寺本 崇]

施設と用具

幅55メートルのバックライン、長さ91.4メートルのサイドラインで仕切られた長方形(人工芝)のグラウンドを使用する。ゴールの大きさは高さ2.14メートル、幅3.66メートルで、2本のゴールポスト(奥行50~75ミリメートル)とクロスバーは白色とする。ゴールを覆ってネットを張るが、ゴールの下部には高さ0.46メートルのバックボード、サイドボードがゴールポストの幅よりはみ出さないように固定されている。スティックは金属以外の材質(グラスファイバーなど)で、左側のみ平面になっていて、この平らな面でしかボールを扱えない。末端各部には角をつけない。スティックは個人差はあるが、737グラム以下のものを使用する。その幅は、内径51ミリメートルのリング(リングパスのための用具)が通過する幅でなければならない。ボールは白色のものが一般的、材質は問わない。現在は主としてプラスチック製のものが使われている。ゴールキーパーは特製のレガード(すね当て)を使用し、またグローブ、ヘッドギア、プロテクターを用いることができる。プレーヤーの服装は、一般的にはシャツ、ショートパンツ、ストッキング、すね当てを使用する。女子の場合にはスカートを着用する。[市川日出男・小倉文雄・寺本 崇]

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世界大百科事典内のホッケーの言及

【オフサイド】より

…サッカーやラグビーやアメリカン・フットボールなどのフットボール系統の競技や,ホッケーやアイスホッケーといったスティックを使う球技,それに水球などで,相手ゴール方向への行動を制約している規定。一般的にボール(アイスホッケーではパック)を支配保持していないプレーヤーが対象で,ボールよりも前方の,ルールに定められた侵入禁止地域やプレー禁止地域に位置すること,およびその地点でプレーする反則をいう。…

※「ホッケー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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