日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホプキンソン」の意味・わかりやすい解説
ホプキンソン
ほぷきんそん
John Hopkinson
(1849―1898)
イギリスの電気工学者。マンチェスター生まれ。1871年ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジを卒業。その後ロンドン大学で電気工学を学んで学位を取得。マクスウェルの電磁気理論を静電容量(キャパシタンス)での残留電荷の分析に応用、この功績が認められ、29歳で王立協会の会員に選ばれた。ロンドン大学で電気工学の講義を行うかたわら、シーメンス研究所の指導にあたった。1882年三線式直流配電方式を考案、1884年弟エドワードEdward Hopkinson(1859―1922)と閉磁路方式の最初の変圧器を製作、1885年には磁石に初めてクロム鋼を利用するなど電気技術の発展に広く貢献した。
[高橋智子]