ホーン岬(読み)ホーンみさき(英語表記)Cape Horn

翻訳|Cape Horn

精選版 日本国語大辞典 「ホーン岬」の意味・読み・例文・類語

ホーン‐みさき【ホーン岬】

(ホーンはHorn) 南アメリカ南端の岬。ウォラストン諸島最南端の小島にある。ドレーク海峡に突き出ていて、沖合ホーン岬海流が流れている。航行難所

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デジタル大辞泉 「ホーン岬」の意味・読み・例文・類語

ホーン‐みさき【ホーン岬】

Cape Horn》南アメリカ大陸最南端の岬。チリ領ウォラストン諸島中の小島にある。航海の難所。オルノス岬

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改訂新版 世界大百科事典 「ホーン岬」の意味・わかりやすい解説

ホーン[岬]
Cape Horn

チリ最南部のティエラ・デル・フエゴ島のさらに南に位置するホーン島の南端の岬。スペイン語ではオルノス岬Cabo de Hornos。南緯55°59′にあり,南アメリカ最南端でもある。高さ400mの絶壁で,一年中激しい暴風があり,潮流も強い航海上の難所である。1616年1月ここをはじめて通過したオランダ人ウィレム・コルネリウススハウテンがその生地ホールンHoornにちなんで名づけた。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホーン岬」の意味・わかりやすい解説

ホーン岬
ほーんみさき
Cape Horn

南アメリカ最南端の岬。南緯55度59分、西経67度16分に位置する。ケープ・ホーンまたはオルノスHornos岬(スペイン語)ともよばれる。フエゴ島南部、チリ領のウォラストン諸島中最南の小島(オルノス島)にある。1578年フランシス・ドレークにより初めて目撃され、1616年ここを回航したオランダ人スハウテンWillem Schouten(?―1625)が自分故郷の町ホーンにちなんで命名した。

[松本栄次]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホーン岬」の意味・わかりやすい解説

ホーン岬
ホーンみさき
Cape Horn

スペイン語ではオルノス岬 Cabo de Hornos。南アメリカ南端,フエゴ島最南のオルノス島 (チリ領) にある岬。南緯 56°00′,西経 67°17′に位置し,南アメリカの最南端とされている。 1616年オランダ人航海者 W.スハウテンが発見,その生地であるオランダ北部のホールン Hoornにちなんで命名。切立った岩から成り,周辺の水域は風が強く,航海の難所として知られる。北西約 60kmにあるオステ島南端の岬がしばしばホーン岬とまちがわれるため,オステ島の岬は Falso Cabo de Hornos (スペイン語で「にせのホーン岬」の意) と呼ばれる。

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世界大百科事典(旧版)内のホーン岬の言及

【スハウテン】より

…オランダの航海者。1616年南アメリカ最南端のホーン岬を迂回して太平洋に至る航路を発見した。当時アフリカ南端の喜望峰と南アメリカ南端のマゼラン海峡の通行権はオランダ東インド会社が握っており,他のオランダ人には通過の自由がなかった。…

※「ホーン岬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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