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南アメリカのホーン岬と南極半島の北にあるサウス・シェトランド諸島との間にあり,南太平洋と南大西洋のスコシア海とを結ぶ幅約800km,水深約3500mの海峡。イギリスの航海者F.ドレークの名に由来する。アザラシ猟や捕鯨のため昔からこの海峡に入った船は多いが,1930年代から科学調査が始まり現在でも続けられている。パナマ運河開通(1914)までは太平洋と大西洋を結ぶ重要な航路であった。海氷は真冬には海峡の約25%をおおうが,夏には南極半島先端部の海氷は消失する。このためサウス・シェトランド諸島や南極半島には各国の観測基地が多く,夏には観光船も現れ,航空機の往来もある。
執筆者:楠 宏
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南アメリカ南端、ティエラ・デル・フエゴのホーン岬と南極半島沖のサウス・シェトランド諸島を隔てる幅約800キロメートルの海峡。1578年、イギリスの航海者ドレークが、南太平洋で暴風にあってホーン岬付近に漂着したのち大西洋に出たことから、この海峡の存在が初めて世に知られた。南太平洋側から南大西洋側へ向かう東向きの南極環流が流れている。冬季、海氷が海峡中央部の南緯60度付近まで張り出す。
[松本栄次]
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