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ボイセン=イェンセン Boysen-Jensen, Peter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ボイセン=イェンセン
Boysen-Jensen, Peter

[生]1883.1.18.
[没]1959.11.21.
デンマークの植物学者。コペンハーゲン大学に学び,のち同大学教授。植物の屈光性に関して,子葉鞘などの先端部で光を感じること,その刺激が子葉鞘の中を下降することが C.ダーウィンによって明らかにされていた (1880) が,刺激の実体ならびに伝達機構については未解決のままだった。ボイセン=イェンセンエンバクの子葉鞘を材料にこの問題に取組み,子葉鞘を途中で切断したうえゼラチン層を挿入しても,屈光刺激がこの層を貫いて伝わることを発見し,拡散による物質の移動によって屈光刺激が伝わるという結論を出した (1910) 。ゼラチン層挿入という実験手法,および物質移動による刺激伝達という発想は,植物ホルモンの発見への道を開くこととなった。彼はまた,植物個体や群落について,光合成による炭素獲得量から呼吸や落葉などによる炭素消費量を差引いた値を純生産量と呼び,これに対する光などの環境要因の働き方を調べた (32) 。これは,生物による物質生産を基準にして生物と環境との関係をとらえる新しい視点を開くもので,物質生産の生態学の基礎を築いた。

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