濃紅色の小さなつぼ状の花を小枝にたくさんつけ,かわいらしいので鉢植えとして栽培されるミカン科の常緑低木。葉にはミカンに似た香りがある。原産地はオーストラリア。高さ1~2m,鉢物では20~30cmでも花をつける。葉は奇数羽状複葉で,長さ1.5~2cmの線形の小葉を3または5葉つける。花は1葉腋(ようえき)に4~6個をつけ,花径1cmくらいで,下を向く。ややエリカに似た感じがする。おしべは8本,めしべは1本である。繁殖は挿木による。日当りを好み,排水のよい土が適する。鉢植えで小さく作る場合には摘芯をくり返し枝を多く出すようにする。9月中旬ころまでで摘芯を終わらせ,初冬に温室へ入れると,3月ころに開花する。
ボロニア属はオーストラリアに約70種が分布し,花に芳香があるため数種が栽植され,また香水用の精油も採取される。
執筆者:古里 和夫
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