マウレタニア(英語表記)Mauretania

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アフリカのアトラス山脈の西半分を含むアンプサガから大西洋までの地域の古代ローマ時代の呼称。現在のモロッコおよびアルジェリアにあたる。先住民はベルベル系の半遊牧民で,マウリ族とマサエシュリ族とに分けられた。前2世紀後半にローマに臣従。1世紀中頃にローマに併合され,チンギ (タンジール) を州都とする西部と,カエサリアを州都とする東部とに分割された。ローマの影響力は沿岸部にとどまり,5世紀には独立したが,7世紀にアラブ人に征服された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

古代の北アフリカにおけるマウリ族(ムーア人)の居住地域。今日のアルジェリア西部からモロッコ大西洋岸までの区域で,現在の西アフリカの国の名モーリタニアはこの呼称に由来する。前2世紀ころには,マウリ部族民による王国が形成された。ボックスBocchus王やボグドBogud王らは,ローマ共和政末期のユグルタ戦争内乱に関連して重要な役割を演じた。その過程でローマの被保護王国となり,ユバ2世(在位,前25‐後23)の治世には,ヘレニズム文化の影響が強まり,ローマ法やギリシア美術が摂取された。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

児童相談所

子供の福祉に関する相談に応じ,援助などを行なう行政機関。児相と略称される。児童福祉法に基づき,都道府県と政令指定都市に設置が義務づけられている。運営は厚生労働省の局長通知,児童相談所運営指針にそって行...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android