マコーレー(Dame Rose Macaulay)(読み)まこーれー(英語表記)Dame Rose Macaulay

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

マコーレー(Dame Rose Macaulay)
まこーれー
Dame Rose Macaulay
(1881―1958)

イギリスの女流小説家。幼児期イタリアで過ごし、オックスフォード大学卒業。キリスト教的視点からする知的、風刺的な作品を書く。代表作トレビゾンドの塔』(1956)は喜劇的な小説で、一見トルコでの冒険談のようにみえるが、著者の生涯を通じての関心事信仰、旅行、愛、人間関係を探ったもの。一時「ブルームズベリー・グループ」に属した。ほかに『E・M・フォースター論』(1938)や三冊の詩集がある。

[小野寺健]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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