ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベンティンク」の意味・わかりやすい解説
ベンティンク
Bentinck, Lord William (Henry Cavendish)
[没]1839.6.17. パリ
イギリスの軍人,イギリス領インドの政治家。マドラス管区知事 (1803~07) をつとめたのち,シチリア駐在イギリス軍司令官となったが再びインドに渡り,1828年ベンガル総督となり,33年ベンガル総督がインド総督と改名されると,そのまま初代インド総督となった (33~35) 。彼の行なった施策にサティー (寡婦殉葬) の全面的廃止,インド人の官吏任用,その他財政,司法,教育などの改善がある。帰国後,下院議員。
ベンティンク
Bentinck, Lord (William) George (Frederick Cavendish)
[没]1848.9.21. ノッティンガムシャー,ウェルベック
イギリスの政治家。4代ポートランド公爵の第5子。数年間陸軍に勤務したのち,1828~48年下院議員。初めはホイッグ党であったが,次第にトーリー党に移行。 R.ピールの穀物法撤廃法案に反対して,保守党内の保護貿易主義者を結集して法案成立阻止に専念した。政治家としての能力を十分発揮しないうちに急死。
ベンティンク
「ポートランド(伯)」のページをご覧ください。
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