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マスコン mascon; mass concentration

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マスコン
mascon; mass concentration

月面で異常に重力が大きく集中している場所。アメリカの無人探測機ルナオービター計画で,特に第5号 (1967年81日打上げ,68年1月 31日月面に衝突) の軌道データの分析から海の部分の中に引力の強い重量物があるらしいということがわかった。アポロ 14,15,16号の詳しい調査によって,直径 200kmより大きなクレータや海には重力異常,つまり質量の集中があることがわかった。カリフォルニア工科大学の P.ミュラーらによると「丸い形の海の底には隕石が埋っているらしい」として,この重量物を「質量の集中」という意味から「マスコン」と呼ぶようになった。その原因については,隕石が埋っているという,内部から重い溶岩が吹出したという説などがあるが,現在では密度の高い玄武岩などが地下に集積しているという説が有力視されている。

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百科事典マイペディアの解説

マスコン

月の質量集中部(mass concentrationの略)。1968年米国のP.M.ミュラー,W.L.ショグレンはルナ・オービター5号(月探査機)の運動を調査中,ある部分で加速されることを発見。

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世界大百科事典 第2版の解説

マスコン【mascon】

月面上で異常に重力の強い場所。1960年代から70年代にかけて,アメリカのNASA(ナサ)の打ち上げたルナ・オービターやアポロの月のまわりを回る軌道の解析から明らかにされたものである。マスコンは月の海に見られ,月の海をおおう玄武岩状の溶岩流によって生じたものといわれている。【古在 由秀】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マスコン
ますこん
mascon

月面上の異常に重力の強い場所。mass concentrationの略。月の表面近い部分の重力のようすは、アポロ14号の軌道の微細な変化によって詳しく研究され(1971)、所々に正の大きな重力異常が発見され、その位置は、直径が200キロメートル以上の大きな火口または海と一致することがわかった。これは月面のこの部分の下に密度の高い物質が存在することを示し、これをマスコンという。雨の海、晴の海では220ミリガル以上もの重力異常のマスコンが観測された。[関口直甫]

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世界大百科事典内のマスコンの言及

【月】より

…新しい地形では,ミクロンの大きさの孔などは少ないのであろう。
【月の内部】

[マスコン]
 1960年代から70年代にかけて,月のまわりを回ったルナ・オービターやアポロの軌道を調べることによってマスコン(mass concentrationの略)というものが発見された。マスコンは重力がまわりに比べて強いところで月の表側の海に対応している。…

※「マスコン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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