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マッケン Arthur Machen

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世界大百科事典 第2版の解説

マッケン【Arthur Machen】

1863‐1947
ウェールズ出身のイギリス作家。本名はジョーンズArthur Llewellyn Jones。ケルトの神秘観を宿した幻想小説で名を成し,イギリス・オカルト復興期の象徴ともいえる〈黄金の暁教団〉に参加した。無垢(むく)な女が脳手術を受けて牧神と精神的に交わり,奇怪な妖女に変身していく物語《パンの大神》(1894),自伝的小説《夢の丘》(1907)のほか,第1次大戦中に発表した《弓兵》(1915)では苦戦のイギリス兵を天使の軍団が救う光景を描き,一時これが事実として国中に広まったというエピソードがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マッケン
まっけん
Arthur Machen
(1863―1947)

イギリスの怪奇小説家。ウェールズの出身。若いころロンドンに出て古本屋に勤めたり翻訳をしたりして生計をたてた。1894年、代表作となった『パンの大神』を発表、翌年、連作短編集『怪奇クラブ』(原題『三人の詐欺師』)を発表したが世評は芳しくなかった。彼の恐怖の世界では、伝説上の小人や妖精(ようせい)や半人半羊神が実在し、彼らとかかわった人間の罪悪と性の悦楽から生まれるエクスタシーを主題にしており、とうていビクトリア朝の良風美俗と相いれるものではなかった。キリストの聖杯をテーマにした『大いなる来復』(1915)、第一次世界大戦中フランスの戦場に出現した中世の幻の弓兵を描く『モーンスの弓兵』(1915)などの作品があり、ラブクラフトを介して20世紀幻想文学に大きな影響を及ぼした。[厚木 淳]
『平井呈一訳『怪奇クラブ』(創元推理文庫)』

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世界大百科事典内のマッケンの言及

【魔術】より

…この方面ではとくに文学や美術や舞踏などの創作にみるべきものが現れている。19世紀末の魔術運動にみずから参加したJ.K.ユイスマンス,A.マッケン,B.リットンらの作家は,魔術そのものを文学の主題に据え,儀式魔術の美学的特性を大いに喧伝した。またタロットが新しくデザインされ,ラファエル前派やフランス象徴主義が隆盛を極めたのもこの時期にあたる。…

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