罪悪(読み)ザイアク

デジタル大辞泉 「罪悪」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「罪悪」の意味・読み・例文・類語

ざい‐あく【罪悪】

  1. 〘 名詞 〙 道徳や宗教の教えなどに反する悪い行為。悪事。つみ。とが。
    1. [初出の実例]「基親罪悪生死の凡夫なりといへども、一向に本願を信じて、名号を唱へ候」(出典:法然消息文(1212頃)答兵部卿平基親書)
    2. [その他の文献]〔春秋穀梁伝‐文公一八年〕

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普及版 字通 「罪悪」の読み・字形・画数・意味

【罪悪】ざいあく

つみ。とが。〔公羊伝、昭元年〕春秋、貶(へんぜつ)を待たずして罪惡見(あら)はるるは、貶せずして以て罪惡を見はすなり。

字通「罪」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の罪悪の言及

【罪】より

…罪という言葉には大別して法律に違反する〈犯罪〉,道徳的規範に反する〈罪悪〉,宗教的戒律にそむく〈罪業(ざいごう)〉の三つの意味がある。犯罪は社会の法的秩序を破る行為であり,法にもとづいて刑罪を加えられる。…

【犯罪】より

…したがって犯罪は,ある行為を犯罪と定める権威の性質,種類のいかんによっていくつかの類型に分けられる。社会とくに共同体の公共性を犯すものは社会的犯罪,特定の社会的役割に対する期待を犯すものが道義的犯罪,良心や倫理を犯すものが道徳的犯罪などと一応区別されるが,いずれも一括して罪悪・罪過などともよばれるように,明確な区別をつけにくいことが多い。これらに対し,神をはじめとし,祖先を神格化した祖霊や超自然的力ないしそれに基づく精霊などの神霊の権威を犯す宗教的犯罪は,しばしば罪障,罪業,冒瀆(ぼうとく)などとよばれて前者と区別される。…

※「罪悪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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