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マトゥラ マトゥラMathura

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マトゥラ
Mathura

インド北部,ウッタルプラデーシュ州西部,ジャムナ川に面する都市。マトゥラ県の行政庁所在地。ヒンドゥー教のクリシュナ神の誕生の地とされ,聖地の一つ。前6世紀にサウラセナ国の首都となり,クシャン朝からグプタ朝を中心に栄え,古代美術史上に大きな役割を果した。 11世紀以後,デリーやアフガニスタンのイスラム王朝によって,たびたび略奪や破壊を受けたため古い寺院は残っていないが,仏像,ヤクシー像などの仏教,ジャイナ教関係の彫刻のほかクシャン諸王の像などが残る。ジャムナ川に沿って沐浴場と寺院が並び,ヒンドゥー教の重要な巡礼地となっている。綿織物が主産物。石油精製プラントが立地し,博物館,アーグラ大学のカレッジ2校,獣医学校がある。人口 22万 6850 (1991) 。 (→クシャン朝美術 , グプタ美術 )  

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デジタル大辞泉の解説

マトゥラ(Mathura)

インド北部、ウッタルプラデシュ州の都市。デリーの南約145キロメートル、ジャムナ川沿いに位置する。古代に仏教が栄え、クシャン朝からグプタ朝時代にかけて仏像制作の盛期を迎えた。ビシュヌ神の化身クリシュナの生地とされ、ヒンズー教の七大聖地の一に数えられる。マトゥラー

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マトゥラ
まとぅら
Mathura

インド中部、ウッタル・プラデシュ州西部の都市。アグラの北西約50キロメートルに位置し、アグラ―デリー間の幹線道路に沿う。人口29万8827、周辺部を含む人口31万9235(2001)。ガンジス川の支流のジャムナ川右岸にあり、流域の農村地帯の中心地として、小麦や豆、キビ、米などの農産物を集散する。鉄鋼業や鋼線・電線製造、染色などの工業もおこっており、デリーに近いこともあって、ウッタル・プラデシュ州内では、もっとも近代化の著しい地域である。
 紀元前からあった古い都市で、古代に栄えた仏教を反映して、赤色砂岩の彫像が多く残っている。とくにクシャン王朝のカニシカ王(紀元後2世紀中ごろ)の時代には多くの仏像がつくられ、当時は北インド一帯の美術に大きな影響を与えたといわれる。これらの彫像は、同時代のものと思われるジャイナ教の浮彫り図とともにマトゥラ博物館に数多く収められている。南東9キロメートルに、ヒンドゥー教のクリシュナ神の生誕地とされる聖地マハバンがある。[北川建次]

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