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ミニマル・アート Minimal Art

翻訳|Minimal Art

世界大百科事典 第2版の解説

ミニマル・アート【Minimal Art】

1960年代前半から70年代初頭にかけてアメリカを中心に制作された,大きな色面,単純な形体,パターンの繰返しなどによる絵画のこと。〈最低限の芸術〉の意。単色,平塗り,シンプルな幾何学的形体といった,基本的な最低限の造形要素に依拠しているところからこの名がある。命名者はアメリカの批評家ローズBarbara Rose。戦後アメリカの抽象表現主義,次いでポップ・アートといった,表現的また大衆文化の猥雑さに富んだ動向に対する反動と考えることができる。

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世界大百科事典内のミニマル・アートの言及

【概念芸術】より

…日本の作家では河原温がいる。彫刻におけるミニマリズム(ミニマル・アート)は(また絵画上のミニマリズムも)部分的には,最低限の素材に彫刻を還元した点で,概念芸術と思想上一脈通ずるところがある。概念芸術の先駆として,ダダ,とくに1910年代以来のM.デュシャンの活動が重要である。…

【現代美術】より

…そのことは実は,美術思想の面では,近代美術思想の極限化が1960年代に起こっていったことと相即不離の関係にあるといえる。そして,60年代後半にミニマル・アートとコンセプチュアル・アート(概念芸術)によって頂点に達するこの極限化(〈芸術といえばそれが芸術なのだ〉というコスースJoseph Kosuthの有名な言葉に象徴される)こそ,見方を変えれば現代美術思想への転換とその開始を告げていると言える。 美術における現代を考える場合には,このように様式面とともに,というよりもそれ以上に,価値概念の側面を正しく見きわめなければならない。…

※「ミニマル・アート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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