ミュータント(その他表記)mutant

翻訳|mutant

デジタル大辞泉 「ミュータント」の意味・読み・例文・類語

ミュータント(mutant)

突然変異の生じた個体細胞。突然変異体。

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精選版 日本国語大辞典 「ミュータント」の意味・読み・例文・類語

ミュータント

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] mutant ) 突然変異体。遺伝法則にはずれて出てきた変異体。
    1. [初出の実例]「ある種の超人間(ミュータント)なのかもしれない」(出典仮面商標(1963)〈邦光史郎〉九)

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改訂新版 世界大百科事典 「ミュータント」の意味・わかりやすい解説

ミュータント
mutant

遺伝学における突然変異体のことで,オランダの植物学者ド・フリースの《突然変異説Die Mutantionstheorie》(1901-03)に初めて使われた用語。とくにSFでは根本的な変異をもった生物の意味に使われ,人間のミュータントがしばしば題材となり,この新人類に対して旧人類が不安や恐怖を抱くといった設定が多い。ミュータントを発生理由で分けると,(1)自然発生して群として定着しているもの,(2)核戦争によって大きく生態系を変化させたもの,(3)遺伝子工学的に変化させられたもの,に分類される。とくに新しい能力を身につけた超人類の登場する作品が多く,ステープルドンO.Stapledonの《オッド・ジョン》(1935),バン・ボートA.E.van Vogtの《スラン》(1940),スタージョンT.Sturgeonの《人間以上》(1953)などがその代表作だが,映画では昆虫爬虫類のミュータントも大活躍している。
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