メチルオレンジ(読み)めちるおれんじ(その他表記)methyl orange

デジタル大辞泉 「メチルオレンジ」の意味・読み・例文・類語

メチルオレンジ(〈ドイツ〉Methylorange)

酸塩基指示薬の一。橙黄色結晶酸性溶液中で赤色アルカリ性溶液中で橙黄色を呈する。

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精選版 日本国語大辞典 「メチルオレンジ」の意味・読み・例文・類語

メチル‐オレンジ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] methyl orange ) 橙黄色の結晶。化学式は C14H14N3NaO3S 酸塩基指示薬一つ変色域pH3.1~4.4 酸性側で赤、塩基性側で橙黄色。酸化あるいは還元無色になることを利用して酸化還元の指示薬にも用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「メチルオレンジ」の意味・わかりやすい解説

メチルオレンジ
めちるおれんじ
methyl orange

アゾ基1個のアゾ染料であるモノアゾ染料の一つ。1875年にドイツのJ・P・グリースによって合成された。ジアゾ化したスルファニル酸(4-ジアゾベンゼンスルホン酸)をジメチルアニリンにカップリングさせたのち、水酸化ナトリウムによりナトリウム塩に変えて得られる橙黄(とうこう)色の結晶である。水、エタノールエチルアルコール)に溶ける。水素イオン指数(pH)が3.1~4.4の範囲で変色し、これよりも酸性側で赤色となるので酸塩基指示薬として利用される。

 ジメチルアミノ基のかわりにジエチル、ジブチルアミノ基をもつものを、それぞれエチルオレンジ、ブチルオレンジという。

[飛田満彦]

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化学辞典 第2版 「メチルオレンジ」の解説

メチルオレンジ
メチルオレンジ
Methyl Orange

sodium 4′-dimethylaminoazobenzene-4-sulfonate.C14H14N3O3SNa(327.34).橙黄色の結晶.水に微溶.水100 g に対する溶解度は0.02 g(20 ℃).水溶液は塩基性で黄色,酸性で赤色,変色域は pH 3.1~4.4.中和滴定用指示薬として広く用いられる.[CAS 547-58-0]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メチルオレンジ」の意味・わかりやすい解説

メチルオレンジ
methyl orange

橙黄色の小板状晶で,酸性アゾ染料の一種。水,アルコールに溶け,エーテルに難溶。変色範囲は pH3.1~4.4で,酸性色は赤,塩基性色は灯黄色。酸塩基指示薬として広く使われる。

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百科事典マイペディア 「メチルオレンジ」の意味・わかりやすい解説

メチルオレンジ

だいだい黄色の結晶。水,アルコールに難溶。酸塩基指示薬の一つとして重要。酸性(pH<3.1)で赤色,4.4<pHで黄色を示す。

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